保証と安全上のご注意

保証について

1.保証について

1-1.保証範囲

保証は、弊社製品(納入品)単体の保証とし、保証期間中に弊社責任により発生した不具合は、無償で修理または取替えを弊社工場または弊社が納入した場所において行います。
お客様の他の装置などからの取り外し、取り付け、その他これらに付帯する工事費用、輸送などに要する費用については、保証の対象外といたします。
また、弊社製品以外への損害(例:機会損失、逸失利益、輸送や休業などの二次損害、事故補償、その他業務に対する保証など)、および1-3.項の保証の免責に該当する場合については、この保証の対象範囲から除外いたします。
なお、海外や国内遠隔地など、出張修理が必要な場合の技術者派遣に要する費用は、保証期間内外を問わず有償といたします。

1-2.保証期間

保証期間は、弊社工場出荷後18ヶ月または製品稼働後12ヶ月のいずれか早い方といたします。
修理品の保証期間は、修理前の保証期間を超えて長くなることはございません。

1-3.保証の免責

  • 貴社または貴社のお客様による据付、装置などとの連結による不具合に起因する場合。
  • 不適切な保管や取り扱い、不注意、過失および貴社側の設備、装置などの事由による場合。
  • 貴社側にて弊社製品に改造など、手を加えたことに起因する場合。
  • 製品のカタログ、仕様書または取扱説明書などに記載されている以外の条件・環境・取扱で使用したことに起因する場合。
  • 天変地異(例:地震、落雷、火災、水害など)または人為的な誤動作など、不可抗力による場合。
  • 正常に保守されていれば防止できたと認められる場合。
  • 消耗部品(摩擦材、軸受など)および消耗部品の交換に係る費用。
  • 構造上発生する動作音。
  • 水・油・金属片・その他の異物の侵入が原因の場合。
  • その他、弊社の責任以外で損害が発生した場合。

2.その他の注意事項

弊社製品をご使用いただくにあたり、品質・信頼性・安全性の確保のため、弊社製品個々のカタログ、仕様書、取扱説明書などの技術資料に規定しております仕様(条件・環境など)、注意事項、危険、警告をご理解の上、厳守くださるようお願いいたします。

安全上のご注意 ご使用の前に必ずお読みください。

製品のご使用に際しては、このカタログや技術資料などをよくお読みいただくと共に、安全に対して十分にご注意を払い、正しくお取扱いいただくようお願いいたします。なお、このカタログでは、安全注意事項のランクを「危険」、「注意」として区分しています。品質管理には万全を期しておりますが、万一の故障としてブレーキが効かず機械が惰走したりすることが想定されます。これらの故障に備え、機械側の安全対策には十分ご配慮ください。

危険 注意

取扱いを誤った場合、使用者が死亡または重症を負う可能性が想定される場合

危険 注意

取扱いを誤った場合、使用者が傷害を負う危険が想定される場合、および物的損害の発生が想定される場合

危険

安全カバーを必ず設置してください

回転体であるため、製品に手や指などが触れるとケガの原因となります。危険防止のため、身体が触れないよう必ず風通しの良い安全カバーを設置してください。また、カバーを開けた時には回転体が急停止するように安全機構などを設けてください。

許容回転速度以上に回転を上げないでください

許容回転数以上で使用すると振動が大きくなり、場合によっては破損したり飛散したり、非常に危険な状態となります。必ず許容回転速度以下で使用し、保護カバーを設置してください。

引火・爆発の危険がある雰囲気中では使用しないでください

起動・制動時のスリップで火花が発生することがあります。引火・爆発の危険がある油脂・可燃性ガス雰囲気などでは、絶対に使用しないでください。また、布など燃えやすいものがあるところでは、本体を密閉するようにしてください。密閉する場合は、許容制動仕事量が低下するのでご注意ください。

許容制動仕事以内での使用をご検討ください

許容制動仕事以上で運転すると、発熱が大きくなり動作面が赤熱し火事の原因となります。また、所定の性能が得られなくなりますので、許容制動仕事以内での使用をご検討ください。

水、油が侵入しないように設計してください

乾式ブレーキの場合、摩擦面はもちろん、本体に水・油脂類を使用すると摩擦面に付着し、トルクが著しく低下します。そのため、機械が惰走したり暴走したりしてケガの原因となります。

ボルトは規定の強度で使用し、緩み止めは完全に行ってください

ボルトの締付具合によっては、せん断して破損するなど非常に危険な状態となります。必ず規定の締付トルク・ボルト材料を使用し、接着剤・スプリングワッシャなどで確実に緩み止めなどの処置を行ってください。

給電部にはカバーを設置するよう設計してください

給電部が外部に露出しているため、手や指などが触れると感電のおそれがあります。運転中はもちろん、保守・点検時などにも直接触れないようにしていただくと共に、必ず保護カバーなどを設置するよう設計してください。

使用する電線サイズは電流容量に合ったものをご使用ください

電流容量の少ない電線を使用すると、絶縁皮膜が溶け絶縁不良となり、感電・漏電のおそれがある他、火災の原因となります。

注意

周囲環境をご確認の上ご使用ください

水滴・油滴・塵埃にさらされたり、振動・衝撃のかかる場所あるいは高温・高湿環境下では、製品の損傷・誤作動などの原因になりますので、使用しないでください。

無励磁作動形ブレーキは、コイルに通電された時にブレーキが解放される製品です

用途、使用目的に合っていることを確認してから、選定・設計してください。

当社および当社指定以外の第三者による修理・分解・改造に起因して生じた損害などについては、責任を負いかねますのでご了承ください。
この“安全上のご注意”およびカタログや技術資料に記載されている仕様をお断りなしに変更することがありますので、ご了承ください。